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英日翻訳者・ライター。行けるとこまで行きます。

塩田千春展

どしゃ降りの中「塩田千春展 魂がふるえる」に行ってきた。まだ会期に余裕があるしと夏頃から悠長に構えていたら、ちょっと!今週末までじゃないの!
最近いろいろモヤモヤしていたので気分転換したかったし、大雨で逆に空いてるかも?と思いながら向かったら甘かった。ボックスオフィスは長蛇の列。こんなに人気だったのか。でも並んだのはチケットだけで、中に入ったらそこまで激混みでもなく、自分のペースで見ることができた。
塩田千春の作品は大型なものが多くて、しかもドラマティック。椅子とかトランクとか窓とか、すごく想像力が膨らむものが使われていて、見ていて没入感があるというのかな。舞台美術の作品も紹介されていたけれど、芝居やダンスの空間にすごく映えると思う。
現代美術家、パフォーマンスアーティストとしての魅力もさることながら、彼女の文筆家としての才能にもわたしは惹かれている。わたしがロンドンに住んでいた2001年頃、孤独で将来も不安で途方に暮れているときに、ベルリン在住の塩田千春の文章をネットで読んだ。そして大泣きした。彼女も孤独で不安で作品に向き合っていることがわかり、別にわたしはアーティストではないけれど、わたしと同じ歳の日本人の彼女が、異国でそうして暮らしているんだと思うと、踏ん張る力が湧いてきた。
今回の展覧会も、作品に添えてある彼女の言葉は、それだけでまた作品みたいな力強さがあった。やっぱり行ってよかったよ。塩田千春の作品は抜けるような青空よりも、曇天の大雨に合ってる。わたしはいろんなことに意識が飛びがちだけど、もっと大事なことや必要なものだけに集中しようと思った。

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