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英日翻訳者・ライター。行けるとこまで行きます。

エマ・トンプソン&ミンディ・カリング主演「レイトナイト」

ベトナムに行く飛行機のなかで「レイトナイト 私の素敵なボス」(副題…)を見た。今年のサンダンス映画祭で話題になっていたから楽しみにしていたんだけど、テレビ業界版「プラダを着た悪魔」って感じでとてもいい映画だった。「プラダ〜」より笑えるし、なにより主演のエマ・トンプソンがほんとに素晴らしかった。
彼女が演じたのは、自分の看板トーク番組を長年引っ張ってきた米メディア界唯一の女性司会者キャサリン役。視聴率が下がってきて、番組降板の危機を迎えたキャサリンは、男だらけの脚本家チームに辛辣な言葉で檄を飛ばしつつ、テコ入れのために世の中の風潮に形だけ倣い、有色人種の素人女性(ミンディ・カリング)をチームに起用する。ところが、まったく期待していなかったその新人女性の持ち込んだ新風が、キャサリンと脚本家チームの意識を変えていくというストーリー。キャサリンは25年もの間、男社会で渡り歩いてきた自負とプレッシャーと夫の病気で、実は精神崩壊寸前まで追い込まれていて、そのギリギリの自分を支えて毎晩カメラの前に立つ姿に「パイセン……(泣)」って気持ちになった。テレビの世界って、口先だけの軽薄な人が跋扈してるイメージだけど、こんな脚本を書くミンディ・カリングもステキだ。アマゾンがサンダンスでこの映画を高額落札したのもわかるよ。なんでアメリカではヒットしなかったのかな。
関係ないけど、脚本家チームの面々のなかにまたもやポール・ウォルター・ハウザーが出ていて、いよいよブレイク目前なの?と思った。「ブラック・クランズマン」「アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル」ときて、今度のクリント・イーストウッドの新作では主役だもんね。確かに記憶に残るデブだし、いつもいい味だしてる気がする。

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