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英日翻訳者・ライター。行けるとこまで行きます。

「にっぽん昆虫記」

今村昌平の「にっぽん昆虫記」、前から薦められていたんだけど、ほんと面白かった。大正から昭和にかけて、貧しい農村に生まれた女の人が、製紙工場の女工から家政婦、売春婦、売春宿の経営者と、体を張ってド根性で生き抜いていく物語。いろんな男の人にもてあそばれて、自分もずる賢い知恵を付けて他人を利用するようになって、挙げ句は刑務所にまで入れられて。話だけ聞いたら悲壮感がすごいんだけど、たくましいヒロインを見てると元気出る。こういう図太い生命力とかえげつなさを、身も蓋もなく描くのが今村昌平なんだなと改めて思った。母が娘に上客を盗られるところなんかは、「(秘)色情めす市場」をちょっと思い出した。

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