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英日翻訳者・ライター。行けるとこまで行きます。

「ホット・ゾーン」

「ホット・ゾーン エボラ・ウイルス制圧に命を懸けた人々」を最初、震えながら読んでたんだけど、自分の中の盛り上がりは後半になって失速した。アフリカで流行した致死率90%のエボラが、なぜかフィリピンから輸入したサルによってアメリカに持ち込まれ、飼育係の人間に感染するんだけど、サルは死んでも、結局人間には症状が出なかったんだよね。もちろんそれはほんとに良かったし、人間もサルみたいにバタバタ死んでたら、世界はエラいことになってたはず。でも、読んでてちょっと拍子抜けしたのも事実で、それならコロナの方が怖くない?って思った。
前半の、アフリカの美しい洞窟で感染した男性が、数日後に目が充血し、頭痛が始まり、やがて穴という穴から“出血”してやがて肉体が”崩壊”していく場面はほんと怖かった。そこは映画化された「アウト・ブレイク」よりもずっとおぞましい描写だったと思う。あと、感染したサルが何百匹もいるホット・ゾーンになったモンキーハウスに、防護服を着た兵士たちが踏み込んで1匹ずつ始末していく場面も、いつ兵士たちに感染した注射針が刺さるか、防護服に穴が空くか、ヒヤヒヤしながら読んだ。そう考えると私、結構楽しんだな。著者が最後に書いているように、関係者に綿密に取材して、ノンフィクションだけどフィクションのように詳細がリアルでドラマチックだからだと思う。

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Kindle読書「ホット・ゾーン エボラ・ウイルス制圧に命を懸けた人々」リチャード・プレストン(著)※100%
読書「Sweetbitter」ステファニー・ダンラー(著)※P18