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英日翻訳者・ライター。行けるとこまで行きます。

J・M・クッツェー「恥辱」

ブッカー賞を受賞した「恥辱」。52歳だという色情狂の大学教授の主人公(男)が、ナルシストで身勝手で厚かましくて腹立たしく(まだまだ書けるw)、舌打ちしながら読んだ。都合良く女性を扱ってきた彼の目も当てられない転落ぶりと、彼の娘の身に起こる悲劇が、なんとも皮肉なんだけど。この役、クリストフ・ヴァルツが演じたらすごく似合いそう。そして、この小説は南アのアパルトヘイトの歴史はもちろん、その歴史の空気がたちこめた土地で暮らすということがどういうことなのかを、もっと身体感覚で理解できたら、主人公や周辺女性に対するわたしの印象も変わるのだろうなとは思う。
そのうちナディン・ゴーディマの書いた「バーガーの娘」「この道を行く人なしに」あたりを読んでみようか。

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Kindle読書「恥辱」J・M・クッツェー(著)※100%
Kindle読書「一九八四年」ジョージ・オーウェル(著)※13%