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英日翻訳者・ライター。行けるとこまで行きます。

「プロミシング・ヤング・ウーマン」

これは見ておかなくてはと思っていたんだけど、劇場公開のタイミングを逃してしまって、今回ようやくアマプラで鑑賞した。辛い話だったなぁ。大学時代、泥酔してレイプされ動画を撮影されて自死した親友と、彼女を守れなかったことにずっと自責の念を抱えている主人公の復讐の物語。2人とも医大に通う優秀で将来有望な“プロミシング・ヤング・ウーマン”だったのに、男の無邪気な暴力で人生が破滅させられる。大学時代の飲酒と性暴力って、男にとっては青春時代のバカやった思い出ですまされるの、どこの国でも同じ。こういう悪ノリが増幅していって「あ、ヤバいかも」と思った経験、日本の自分が学生の頃もあったし、その時の風船がはじける直前みたいな空気がどんなだったのか今も覚えてる。身を守る心配をせずに、好きなだけ飲んでハメ外せるのって、男だけだよね。羨ましいなって、調子にのるなよって、学生時代の私は思ってた。

この間読んだ小説「Never Saw Me Coming」の女の子は、相手の男に自分の手で罰を下した。この映画は主人公が別の形で復讐を果たすけれど、彼女の短い人生を思うとなんとも哀しい気持ちになる、心に残る作品だった。

8/2(火)
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8/3(水)
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8/5(金)
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Amazon映画「プロミシング・ヤング・ウーマン」
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