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英日翻訳者・ライター。行けるとこまで行きます。

清澄白河の横尾忠則展

清澄白河横尾忠則展に行った。広告代理店で働いていた20代の時、コピーライターの師匠的な上司が横尾忠則を崇拝していて、ことあるごとに横尾の素晴らしさを懇々と説明され、彼の毎度の話の長さにうんざりしつつも「横尾はとにかく滝が好き」というのは私の胸に刻まれた。それを今回、展示を見ていて懐かしく思いだした。

滝の写真が何千枚も張り巡らされた暗いミラー部屋、サウナの後にあそこで整いたいなー。テレ東の「サ道」で整いを迎えた瞬間のグラフィックを見ると、いつも横尾忠則を思い出すんだけど、今回の展示で横尾の電飾が入った滝の額縁作品とか、花札みたいな広告仕事を見て、そうそうコレコレと思った。

個人的に気に入ったのはY字路シリーズ。いろんな土地のY字路を描いてるんだけど、あれは横尾のYだから繋がりを感じたのかな? 前衛的な作品だけでなく、あんな静かな絵も描くんだなーと思った。夜の森の中の道祖神があるY字路と、「肉体と魂の交差」という雨のY字路の絵が特に気に入った。

ほかにも「二刀流」というタイトルで、大谷くんが投げたり打ったりしながら回転してるの、とてもいいアイデアだと思ったし、「僕のものは僕のもの、きみのものは僕のもの」とか作品タイトルも面白かった。あと、「美術館職員の遅刻で、展示延期。横尾、"やる気そがれた"」というような見出しの新聞記事を何度もコラージュに使ってるの、意外と執念深いんだなと笑ってしまった。

今年に入って画いた大型作品もたくさんあった。85歳だって。すごい体力と胆力だなー。見習いたい。

9/28(火)
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