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英日翻訳者・ライター。行けるとこまで行きます。

「Fleabag フリーバッグ」

フィービー・ウォーラー=ブリッジの「Fleabag フリーバッグ」シーズン1を見た。いろんなことがうまくいかない自暴自棄な痛い女の話だと思って、うんうんわかるよって見始めたら、想像以上に辛かった。
セックス依存症なんだね、彼女は。体を求められていないと自分の価値を感じられないって、普段は皮肉ばっかり言って粋がってるけど、ほんとはすごく自己評価が低くて不安でいっぱいなんだろう。孤独でいつでも泣きたい気持ちっていうのは、わたしもイヤってほど知ってる。こんなのが一体いつまで続くんだろうって、わたしの場合は浴びるほど酒を飲んでいた。今どうにかそのトンネルを抜け出してなんとか生きてるのは、自分の努力なんかじゃなく、ただの幸運としか言いようがない。そして、いつだってまたそのトンネルに戻る可能性があると思ってる。だから今ある幸せに感謝しないと。
ドラマのヒロインはビッチだと視聴者に嫌われて、長く続かないと言われてる。ファッションサイト「Nasty Gal」で大成功したソフィア・アモルーソの自伝をドラマ化した「Girlboss ガールボス」も、ソフィアのキャラクター像が生意気で自分勝手と批判されて、ドラマはシーズン1で打ち切りになった。フリーバッグも間違いなくビッチの部類に入るけど、わたしは彼女が傷を隠して精一杯強がって見せるところが気に入ってる。それにドラマの主人公としては、ぶっ壊れている人の方が魅力的だ。実生活で自分がフリーバッグみたいには絶対なりたくないけれど、ドラマの世界ではつまらない中年になる前に、もうちょっと彼女に冒険して、周囲の偽善を引っぺがすように暴れてほしい。

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