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英日翻訳者・ライター。行けるとこまで行きます。

「ある放浪者の半生」

「ある放浪者の半生」は、挫折して人生放棄した父を蔑視している青年が、インドからロンドン、アフリカの元ポルトガル領らしき国、そして彼が不細工で生意気と思う妹を頼ってドイツに渡るまでの半生が描かれる。40歳を過ぎて、よく知らない国で父と同じ姿をしている自分に気づいて愕然とする男の話。自分の人生でさえ当事者になれない男の傍観に、乾いた笑いがちょこちょこ交じった不思議な小説だった。外見に自信がなくて、恋人に歯が腐ってるみたいなこと言われてたくせに、性の本当の快楽を知った俺は親父より上、と悦に入るところが単純すぎて面白かった。結局お前は何がしたかったんだ? って自分に問う物語なのかこれは? 

4/13(月)
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読書「ある放浪者の半生」V.S.ナイポール(著)※読了
Kindle読書「血みどろ臓物ハイスクール」キャシー・アッカー(著)※17%