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英日翻訳者・ライター。行けるとこまで行きます。

「路上のX」

桐野夏生は渋谷近辺に住んでるのかな。「グロテスク」も「燕は戻ってこない」にも出てきたけど、今回の「路上のX」もがっつり渋谷が舞台の物語で、普段自分が街ですれ違っている女の子たちの姿を思い出しながら胸が苦しくなった。道玄坂のラーメン屋、宮益坂のカラオケ店、神泉の古びたアパート、駒場東大前のこぎれいなマンション、どれも全部だいたいの外観は頭に画が浮かぶ。でもその内側で、今夜寝る場所もない女の子たちが命の危険を感じながらサバイブしてるドラマが実際に進行してるかもしれないんだと思うと恐ろしくなった。自分が彼女たちの立場だったら、今のわたしをどんな目で見るんだろう。何もしてくれない敵か。他人に目を呉れる余裕さえないかもしれない。どうすればいいんだろう。わたしにできることって何だ。そんなものないのか。

8/14(日)
N案件
8/15(月)
映画ニュース翻訳;N案件;リサーチ
8/16(火)
映画ニュース翻訳;リサーチ
8/17(水)
映画ニュース翻訳;リサーチ

Kindle読書「路上のX」桐野夏生(著)※読了