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英日翻訳者・ライター。行けるとこまで行きます。

Moxie Girls Fight Back!

エイミー・ポーラー監督でNetflixで映画化されるというニュースを仕事で訳してから、ずっと気になっていたジェニファー・マチュー著のYA小説「Moxie」。めちゃくちゃ良かった! Netflixの「セックス・エデュケーション」が好きな人は、絶対この本好きだと思う。ポーラーが監督するんだったら、映画もすごい楽しくてパワフルになりそう。
主人公の女子高生ヴィヴィアンが匿名で始めたZine「Moxie」をきっかけに、リーダーがいないまま学校内の女の子たちにじわじわとフェミニズム運動が広がっていくの、その自由さがいいなと思った。ヴィヴィアンだけじゃなくて、誰もが次のアクションを先導できる。こんなの間違ってる、って怒りを抱えてた女の子が声を上げられるよう、背中を押してくれるのが「Moxie」で、ついには人種もスクールカーストも関係なく、女の子同士が連帯するスローガンになるクライマックスは鳥肌&涙だった! ヴィヴィアンが優しくて真面目でちょっと気弱で、っていうごく平凡な女の子なところもいいし、彼女が初めて恋人になる相手セスにドキドキしたり落胆したりする、複雑な感情も心底共感できる。大好きな彼氏でも、女だから味わう不平等とか恐怖感を全く同じレベルで共有するのは難しいよね。これはアメリカの片田舎の物語だけど、性差別蔓延の日本でも同じように感じている少女、女性たちはたくさんいると思う。
元ライオット・ガール(Riot Grrrl)だったヴィヴィアンの母親の生き方も、逞しくて素敵だ。この原書、邦訳進んでるのかな? 訳したいなーーーーー。

9/26(土)
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