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英日翻訳者・ライター。行けるとこまで行きます。

ジェネレーションX

わたしは「リアリティ・バイツ」にド共感して青春を過ごしたいわゆるジェネレーションX世代なんだけど、欧米のわたしより下のミレニアル世代、ジェネレーションZ世代の子たちが、昔の映画や音楽、文学について当たり前のように知っていることに、とても感心するし、豊かさを感じる。
海外ドラマや映画のなかで、若い登場人物たちの会話に、彼らの親世代が聴いていたようなバンドの曲や古典小説が、常識としてサラッと出てくることがあるよね。こういうとき、いつもハッとさせられる。日本って、若さや新しさが賛美される傾向が強いから、いま流行ってるモノを知っていることの方が重視されがちじゃないかな。
実際、わたしもずっと新しいモノを追いかけ続けてきた。小津安二郎とか田中登とか深作欣二の古い映画を見るようになったのはここ数年のことで、これは完全に古いモノ好きで「生まれる時代を間違えた」と言っている夫の影響。ちょっと強制されるような形で見始めたんだけど、斬新なストーリーや演出に驚くことも多くて、なにかと自主規制するいまの作品より、ずっと自由でカッコいいじゃんと思うようになった。名優と言われる俳優・女優たちが昔見せていた、尖りまくった演技に痺れたり。(黒澤明の「天国と地獄」に出てくる山崎努のイケメンさとかハンパない)
仕事をしながらいつも、情報に敏感であるように、世の中の流れや新しい文化に対して柔軟でいるように意識する。でも、それだけだとなんか浅いよなーとも思う。スピードが求められるいまだけど、ちょっと立ち止まったり、振り返ったりして、見落としたものがないか、咀嚼するべきものがあるんじゃないか、考える時間が必要な気がしている。

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