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英日翻訳者・ライター。行けるとこまで行きます。

ボヘミアン・ラプソディ

正直に言っていいですか。「ボヘミアン・ラプソディ」は期待ほどじゃなかった。

移民、セクシャリティについての葛藤も描いてはいるんだけど、どうも全体がフラットというか、驚きがないというか、ふいに胸をつかまれるような感情が波立つ場面がない。あんな誰もが知る名曲をバンバン作ってきたバンドなのに、展開が平凡すぎるような。

Live Aidの再現はすごかったし、バンドの演奏シーンは良かった。フレディの妻メアリー役の女優が、「シング・ストリート」のルーシー・ボーイントンで、彼女がやっぱり可愛かった。もしかしたら全編、メアリーの視点で描いた方が良かったのかもしれない。

頂点極めたバンドが、天賦の才能を持ったメンバーの心変わりで決裂していくっていうのは、そういうバンドの宿命だと思うし、別に珍しくもなんともないけど、今思うと同じ音楽映画でも「ジャージー・ボーイズ」は素晴らしかったな。

 

11/14(水)

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